誰にでも手に入る夢の住まい(第375回 折角の上棟式なのに…。)

こんにちは。
皆さんのGWは如何でしたか?
暦通りだった私は大したトコロ?へは出掛けず、というか、外にばかり出ていましたので日焼けだけは一丁前(笑)
5/3,4は少年野球のコーチング、5日は家族サービスの真似事で中華街から赤レンガ、みなとみらいへと練り歩き?人でごった返している中の行脚でしたが中々楽しかったです。
6日は息子の同級生が出ている高校軟式野球の準決勝を見に薬大俣野スタジアムにて観戦。
7日は再び少年野球へと…。って、野球ばっかりですね。(笑)
GW明けのお客様との打ち合わせでは、結構イイ色に焼けたせいもあって話題に事欠きませんでした。^^;

GWというのは弊社の様に暦通りお休みを頂く会社は多いです。地場の会社はそんな時にしか休めないのが現実だからです。
派手にというか、イベント集客などで広告を打ち出すメーカーなどでは、モデルルーム会場なども盛んにアピールしています。
案外各メーカーのショールームなども賑やかですが、そんな感じで連休のお出かけ先がハウスメーカーのモデルハウスなんて事も昨今あるようです。
勿論、真剣な住まい選びで訪れる方、まずは情報集め等で出かける方と様々。
このブログを始めたとき、住宅展示場は現実離れした、言わば大人のディズニーランドなんて言ってましたっけ。。。
その点は相変わらずですが、“あの場所”というのはメーカーの住まいづくりコンセプトを知る場なんです。
どんな家(商品)をどんな想い(理念)で誰が造るのか。。。
( )書きしなかったその誰が、、、は、大工だったり監理者だったりする訳です。営業マンではありません。

ある方があるメーカーに決めた理由には、接客した営業マン(担当者)がよかったから…というのがあります。
勿論、その会社の住まいづくりに対する様々な要因や価値観などが合致した場合もあるでしょう。
ここで大事なのは『看板の大きさ』ではなく、会社選びをした決定事由が実行されているかでしょう。
その上で、実際に造る職人さんたちや的確に指示する監理者(技術者)が機能しているかどうかです。
ご存知の通り営業担当は実務にタッチしませんから、メーカーによっては客付けするとお役御免という事もあります。

実は私たちの様な地場工務店は、例えば私なんか(笑)は、まさに自分を値踏みして頂く立場にあって仕事をしています。
どんなに立派なことをホームページ(HP)やブログで言ってみても“実(じつ)”が伴っていなければ信用されません。
信用・信頼されなければ、その方とは一緒に家づくりできない訳で、それはそれは残念なことであります。
言ってしまえば、メーカーの営業マンとは立場や責任の重さが全く違う訳で、正に言い訳できない立ち位置にいる訳です。
まぁその分、自分の理念に基づいて思い通りできる訳ですが。。。
ついでに言うと、HPやブログに頻繁に出てくる?『真摯の会』というのも私共の掲げた理念の姿です。
私が経営者として、一級建築士としてお話ししている事の様々を実現するには、まず自分。
そして社員や弊社で抱えている大工。ここまでは普通?かもしれませんが、、、。
で、各種協力業者の面々で同じ方向を向いて一つのものを創り上げていく。
今では売った人(設備メーカーや建材メーカーの営業)に至るまで、住まい手の顔を見ながら仕事をしています。

ね!?他にないでしょう???(笑

売る人は所謂ノルマがあるわけですが、弊社のお客様に関しては、ノルマ分の1という考えは捨てるように話しています。
あなたが売った、例えばキッチンをどうやってその奥さんや娘さん、場合によってはご主人が使っているか?
その想像力を働かせてもらって、一つの商品を売るように話しています。
それができない人(メーカー)は、私のお客様には会わせません。
お客様によっては、当然好みのメーカーがあるでしょうから、それは勿論自由です。
その場合、私自身がアフターメンテナンスなどのその後の体制に責任を持てばいいだけの事です。^^;

こうした考えは、私自身正しいと思いつつ、また何が足りないか考えながら企業コンセプトとしてやっていく訳ですが、当然の事ながら正解は一つではありません。
様々な考えがあって、その多様性と同等に多様な価値観があります。
住まい手の方はそういった中から自分の価値観や好みに合った会社を選べばいいのです。

がしかし、どうしたって間違いだと言えることがあります。
何故、今回のタイトルなのか?
先週の金曜日の事。
結構な雨量のある日でしたが、新吉田で上棟しているんですよね。
予報でも朝から雨マークでしたし、その日は予報通り1日雨でしたが、やってるんですよ上棟!
大工さんは合羽を着ながら作業し、カシラ(鳶)はクレーンに指示したり。。。
皆さんも何でだろうと思いますよね??

通常、上棟前日に土台を据えます。で、いよいよ上棟式(建前)になるんですが、、、。
おそらく業者は言うでしょう。。。資材運搬のトラックは前日には工場を出発しているので変更できないと。。。

↑ コレ、ハッキリ?言って嘘です。(笑)

まぁ、止められないのは本当とも言えますが、ここで変更できないかという本当の意味は、上棟式の日付変更でしょう?
弊社なら、一昨日まで予報で雨マークが無かったとして、急に?予報が変わったとしたら変更します。
その理由ですが…。

第一には、資材は濡れない方がいいからです。柱・梁からなる在来木造住宅は、資材事態に質量があり、すぐさま水分が中にしみ込んだりはしません。
2×4などの枠組み壁工法などの場合、構造用合板などのべニアで構造壁を構築するので、雨天で組み上げてくのは愚かなことです。
濡れても大丈夫という話と濡れないで済むに越したことはないというのは別の話。
住まい手の“気持ち”を考えれば、無理に行う事ではないんですよね。

第二に職人たちの安全です。
雨がザーザー降っている中、手も滑るし足も滑ります。
職人たちを危険にさらす行為は実際に造る者たちを大切に思う気持ちがなく、また事故が起こる可能性を甘く見ている証拠とも言えます。そんな事で“いい家”できます?
事故があったら住まい手も嫌な気分になるでしょう、お祝いの日なのに。。。

第三には本当の意味での品質。
最近の家はパネルや面材等で気密性が高いため、表面部分についた水分(湿気)が逃げていきません。
当然そこは結露の温床ともなり、建物にとって良くないのです。場合によっては寿命の話になりますし、カビが生えればシックハウスやアレルギーの二次被害まで起こりうるかもしれません。

率直に「じゃあ何で変更しないのか?」という話。

ひと頃は資金繰りの話がほとんどでした。
契約書には、支払時期を明示しますね?
例えば契約時、もしくは着工時、“上棟時”、完了時もしくは引き渡し同時履行みたいな。。。
つまり上棟日は中間金の集金時なんです。
これがズレると資金繰りが大変だったりします。
弊社には関係ありませんが、約束手形などが回ってきた場合、困ることになります。
大手なら関係ない???
その下請けである大工さんなんかは大有りです。(笑)
逆に大手の方が入金に関してはシビアです。(払う方、所謂出金も別の意味でシビア)

上棟は普通、大安か友引に行いますから、集金は数日ズレる訳ですね。
だから嫌う。それを優先する。
私に言わせれば、大手は体力があって大手なのですから、零細企業とは違いますので何とかなるはずですよね?
例え営業所の収入から何割かを毎月本部(本社)に上納するにしても、、、です。
ちょっと違う話になってきそうなんでこれでやめますが、、、

じゃあ、オタクならどうするの?って話。
私なら躊躇せず、変更します。
出てしまった荷を積んだトラックは、材木屋さんに一時卸し、翌日運んでもらいます。
勘のいい方は翌日?いい日を選ぶんじゃないの?と思ったんじゃないですか?

生憎雨天となってしまった上棟式当日、養生した柱1本立てて“建て初め”します。
つまりその日上棟した事にして、翌日実際に建てるんです。
人の手配はすぐできます。(笑)
実際の翌日は大安じゃないので、クレーン、ガードマンなどは普通に手配できます。
材木屋さんのトラックは搬入時よりも小さい車かもしれませんが、そんなことは問題ではありません。
造る人はいつものメンバーであり、真摯の会の会員たちです。^^;
品質も守れ人の安全を脅かしません。
要はやる気の問題。
弊社の様な小さな地場工務店でも普通にできることです。
何で大手でできないの?って話。
2×4の場合なんて正直見ていられません。。。

ハッキリ言えることは、会社の有名無名、規模の大小は関係なく、ダメな会社だという事。
皆さんの夢や希望がいっぱい詰まった住まいを創るに値しない会社です。
心無い業者を選ばないよう願うばかりですが、モデルハウスではわからないですよね。

それとは別に、モデルハウスなどの住宅展示場に出向いたけど、自分の価値観と合わなかった…なんて方がいましたら、是非貴方の希望や理想、はたまたワガママなんて聞かせてください。(笑)

住まいの会社選びで理想の住まいが手に入る出来高?の半分は叶うものです。
近所で上記のようなシーンを見かけたら、そこはダメという事です。

ではまた。



 

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