2016/07/15
こんにちは。
都市部にとって空梅雨だと思った今年、今までを取り返すような雨、雨、雨。
っていうか、ゲリラ豪雨。。。
これが続くと、雨漏りしてるようだから見てほしいという依頼が増えます。。。
それはそれでいいのですが、その家を建てた会社は何しているんだろう…と、ふっと思います。
雨漏りの原因というのは、大まかに言ってほぼ2つ。
経年劣化、、、所謂、寿命の場合と欠陥というか、残念ながら“業者の手抜き”です。
欠陥というと業者の知識や技術不足というのもあります。
例えば、屋根材に合っていない屋根勾配…つまり勾配が緩いためにある程度の時間やゲリラ豪雨の様な局所的な条件等が重なった場合など。。。
ついでに言うと、技術もないのにカッコつけて、ボルト型(かまぼこ型?)の屋根をわざわざ作って雨漏りなんて事も有ります。
売る人?はデザインとか言うらしいです。(すいません、皮肉に過ぎました。。。)
住まい手にとっては、多少の心情が違っても、いや全て欠陥とは言わないまでも、不具合には変わりがありませんから困ったものです。
依頼があって出かけてみると、雨漏りの部位のもよりますが、手抜きかなぁというのも多々。。。
手抜きかなぁ、、、だろうなぁ、、、というのは、大工なら知っているよな。。。的な事も。
今回、そんな事例を一つご紹介します。
因みに建築したのは大手ハウスメーカーです。(ツーバーフォー住宅)
皆さん、広小舞って知ってますか?
聞いたことあります???
無くても仕方ありません、、、。普通の方は聞いたことが一度もないか、もしくは聞かなくても家は建ってしまいます。
坪いくら…なんて建物やローコストビルダー、大手ハウスメーカーの様にプレファブ化している企業では、そんな細かい所まで言及しません。
そんな話しているのは、地域工務店だけと言っても過言ではないかもしれません。所謂、大工工務店とか。
そうは言っても、大手の真似事をしているような会社だったら同じかな。。。
でもですね?住まい手が知っていようがいまいが、その部位、今回は広小舞ですが、実際ある訳ですから。。。
私は、なきゃおかしいと思います。
今お話しているのは、屋根の軒先部分。下から覗くと僅かに見えます。
屋根を葺く前、ベニアを下地材として敷く(野地板)と思いますが、雨樋を取り付ける破風板まで延ばしていませんか?
これが屋根の寿命に関係する訳です。
能書き?より写真を見てもらいましょう。(笑)
俯瞰してみるとあの部分ですが、、、詳細にみると。。。
因みにこの破風板はインチキです。
本来は軒天井などに使うフレキ板(薄いのはコンロ前の不燃板)ですので、もう風化してしまっています。
ベニア(野地板裏側)が腐っているのが分かるでしょう?
スレート屋根をめくってみるとこんな感じです。↓
↑ は上から見たもの。。。
横からだと、、、
ふざけたことをやるもんだ。。。
これ、大手ですよ?
やった大工さんが悪いですか?そう悪いです。。。
でも現場監理は???
責任者なんていないも同然、、、というか、基本的に見ていないですもん。
この住まい手の方はOB客様のご紹介だったのですが、以前弊社でリフォームさせて頂いたお客様。
なだけに、こんなお粗末な…と余計に思ってしまいます。
で、どうだったらよかったのか???
順を追って写真を見て頂ければわかりやすいと思います。
単純に言うと、悪い所を取ってやり直し。
勘の良い方ならもうお分かりかな(笑)
ベニアは積層板なので、断面から水が入れば弱いものです。
それでなくても薄い木を張り合わせて(平面)いるのですから、、、。
同じ木でも“無垢材”なら違います。断面や平面の有利不利はありませんし、その厚さがそのまま質量です。
コッチの方が腐りにくいでしょう?^^;
野地板はラーチ板(針葉樹)の12mmです。(ケチる業者は9mm。。。なんだかなぁ~)
この屋根は6寸勾配(急勾配)なので、滑りにくくていいです。
厚さをケチって、広小舞なしの、例えば分譲住宅だったら、もっと早く不具合が起こりかねませんね。
だって薄いんですから…。
で、アスファルトルーフィングを張って、屋根材を葺きます。
そうそう、さっきの破風板の事も有ったので、その後の施工写真をば、、、(笑)
仕上がっていくと、こんな風に見えます。
台風などをイメージして頂くと、風に舞って雨粒がはじけ飛びます。
というより、実際目に見えるんですから、ここは風雨にさらされているのです。
野地板は全部取り替えませんでした。
でも屋根材は『全面張り替え』です。屋根材(スレート)は下から張り上げていくものだからです。
部分補修で済ましても、結局は寿命も違うし、懸念は消えません。
違う現場をお見せすると、やはりこう見えます。(施工中)
違うのは下塗りしているだけ。。。
ベニアではないことが分かりますよね。
たったこの部分をケチっただけで、、、と思うのは私だけでしょうかね。。。
変な破風板もちゃんと直しました。^^;
塗装したら出来上がりですが、接写部分も。。。
広小舞がないと違反か?手抜きか?ということ。
確認したらあるかないかはわかるでしょう。
ですが、これがなかったから即欠陥とはならないでしょう。
雨漏り自体、通常は10年くらい経っても気づかない。
築年数が10年経過して、不具合が徐々に見え出して、更に何年も経って気付くのかもしれません。
20年たったらもういいですか?
そんなことはありませんよね?一般的には、ローンは終わっていません。。。
塗り替えで済むはずが大工事になる。。。
あの手この手で削ります。
叩かれた業者によっては、どこかで抜くか、拙い監理者が気付かないことをいい事に、、、なんて悲しすぎます。
中々素人で見抜くのは難しいですが、その会社のどこを信頼するか…。
大手、零細関係なく、勿論新築、リフォーム関係なく、信頼に足る実績と理念がしっかりしているかが大事です。
私が以前のブログでも再三言っているのは、営業マンを気に入ったから、、、は副次的ならいいですが、誰がどのくらいの頻度で監理するのか、会社も担当者も同じ体温で臨んでいるかが重要なのです。
結局は人。。。
創る(造る)のも、信用を積むのも。。。
それがあって、コストです。
良い業者に巡り合ってください。
まぁ、それが私だったら最高ですけどね~。(笑)
すいません、最後は軽く。。。
ではまた。
都市部にとって空梅雨だと思った今年、今までを取り返すような雨、雨、雨。
っていうか、ゲリラ豪雨。。。
これが続くと、雨漏りしてるようだから見てほしいという依頼が増えます。。。
それはそれでいいのですが、その家を建てた会社は何しているんだろう…と、ふっと思います。
雨漏りの原因というのは、大まかに言ってほぼ2つ。
経年劣化、、、所謂、寿命の場合と欠陥というか、残念ながら“業者の手抜き”です。
欠陥というと業者の知識や技術不足というのもあります。
例えば、屋根材に合っていない屋根勾配…つまり勾配が緩いためにある程度の時間やゲリラ豪雨の様な局所的な条件等が重なった場合など。。。
ついでに言うと、技術もないのにカッコつけて、ボルト型(かまぼこ型?)の屋根をわざわざ作って雨漏りなんて事も有ります。
売る人?はデザインとか言うらしいです。(すいません、皮肉に過ぎました。。。)
住まい手にとっては、多少の心情が違っても、いや全て欠陥とは言わないまでも、不具合には変わりがありませんから困ったものです。
依頼があって出かけてみると、雨漏りの部位のもよりますが、手抜きかなぁというのも多々。。。
手抜きかなぁ、、、だろうなぁ、、、というのは、大工なら知っているよな。。。的な事も。
今回、そんな事例を一つご紹介します。
因みに建築したのは大手ハウスメーカーです。(ツーバーフォー住宅)
皆さん、広小舞って知ってますか?
聞いたことあります???
無くても仕方ありません、、、。普通の方は聞いたことが一度もないか、もしくは聞かなくても家は建ってしまいます。
坪いくら…なんて建物やローコストビルダー、大手ハウスメーカーの様にプレファブ化している企業では、そんな細かい所まで言及しません。
そんな話しているのは、地域工務店だけと言っても過言ではないかもしれません。所謂、大工工務店とか。
そうは言っても、大手の真似事をしているような会社だったら同じかな。。。
でもですね?住まい手が知っていようがいまいが、その部位、今回は広小舞ですが、実際ある訳ですから。。。
私は、なきゃおかしいと思います。
今お話しているのは、屋根の軒先部分。下から覗くと僅かに見えます。
屋根を葺く前、ベニアを下地材として敷く(野地板)と思いますが、雨樋を取り付ける破風板まで延ばしていませんか?
これが屋根の寿命に関係する訳です。
能書き?より写真を見てもらいましょう。(笑)
俯瞰してみるとあの部分ですが、、、詳細にみると。。。
因みにこの破風板はインチキです。
本来は軒天井などに使うフレキ板(薄いのはコンロ前の不燃板)ですので、もう風化してしまっています。
ベニア(野地板裏側)が腐っているのが分かるでしょう?
スレート屋根をめくってみるとこんな感じです。↓
↑ は上から見たもの。。。
横からだと、、、
ふざけたことをやるもんだ。。。
これ、大手ですよ?
やった大工さんが悪いですか?そう悪いです。。。
でも現場監理は???
責任者なんていないも同然、、、というか、基本的に見ていないですもん。
この住まい手の方はOB客様のご紹介だったのですが、以前弊社でリフォームさせて頂いたお客様。
なだけに、こんなお粗末な…と余計に思ってしまいます。
で、どうだったらよかったのか???
順を追って写真を見て頂ければわかりやすいと思います。
単純に言うと、悪い所を取ってやり直し。
勘の良い方ならもうお分かりかな(笑)
ベニアは積層板なので、断面から水が入れば弱いものです。
それでなくても薄い木を張り合わせて(平面)いるのですから、、、。
同じ木でも“無垢材”なら違います。断面や平面の有利不利はありませんし、その厚さがそのまま質量です。
コッチの方が腐りにくいでしょう?^^;
野地板はラーチ板(針葉樹)の12mmです。(ケチる業者は9mm。。。なんだかなぁ~)
この屋根は6寸勾配(急勾配)なので、滑りにくくていいです。
厚さをケチって、広小舞なしの、例えば分譲住宅だったら、もっと早く不具合が起こりかねませんね。
だって薄いんですから…。
で、アスファルトルーフィングを張って、屋根材を葺きます。
そうそう、さっきの破風板の事も有ったので、その後の施工写真をば、、、(笑)
仕上がっていくと、こんな風に見えます。
台風などをイメージして頂くと、風に舞って雨粒がはじけ飛びます。
というより、実際目に見えるんですから、ここは風雨にさらされているのです。
野地板は全部取り替えませんでした。
でも屋根材は『全面張り替え』です。屋根材(スレート)は下から張り上げていくものだからです。
部分補修で済ましても、結局は寿命も違うし、懸念は消えません。
違う現場をお見せすると、やはりこう見えます。(施工中)
違うのは下塗りしているだけ。。。
ベニアではないことが分かりますよね。
たったこの部分をケチっただけで、、、と思うのは私だけでしょうかね。。。
変な破風板もちゃんと直しました。^^;
塗装したら出来上がりですが、接写部分も。。。
広小舞がないと違反か?手抜きか?ということ。
確認したらあるかないかはわかるでしょう。
ですが、これがなかったから即欠陥とはならないでしょう。
雨漏り自体、通常は10年くらい経っても気づかない。
築年数が10年経過して、不具合が徐々に見え出して、更に何年も経って気付くのかもしれません。
20年たったらもういいですか?
そんなことはありませんよね?一般的には、ローンは終わっていません。。。
塗り替えで済むはずが大工事になる。。。
あの手この手で削ります。
叩かれた業者によっては、どこかで抜くか、拙い監理者が気付かないことをいい事に、、、なんて悲しすぎます。
中々素人で見抜くのは難しいですが、その会社のどこを信頼するか…。
大手、零細関係なく、勿論新築、リフォーム関係なく、信頼に足る実績と理念がしっかりしているかが大事です。
私が以前のブログでも再三言っているのは、営業マンを気に入ったから、、、は副次的ならいいですが、誰がどのくらいの頻度で監理するのか、会社も担当者も同じ体温で臨んでいるかが重要なのです。
結局は人。。。
創る(造る)のも、信用を積むのも。。。
それがあって、コストです。
良い業者に巡り合ってください。
まぁ、それが私だったら最高ですけどね~。(笑)
すいません、最後は軽く。。。
ではまた。