誰にでも手に入る夢の住まい(第395回 界壁)

こんにちは。

寒いんだか、暖かいんだか。。。
寒暖の差が激しく、体調に気を付けなきゃなりませんね。
マスクをしていると『風邪ですか?』と聞かれますが、インフルは勿論風邪なんか引いてられませんね。(笑)
予報に反して?花粉も飛び始めているようですが、ひょっとしたら予防等に気を使う方が丁度良いのかもしれません。

今年ももう早2月も後半。
お陰様で忙しい毎日ですが、何となく暗いニュースばかり。
未だ長男が在籍していた少年野球チームのコーチをしている私ですが、子どもがお世話になった事、それに地元のチームですし、地域貢献の真似事でこども110番なんかにもご協力させて頂いていますが、そもそも子ども好きなんですよね(笑)
あんな事件は腹立たしいし、ホント真っ平です。

事件といえば、、、あの賃貸住宅。。。
言い訳できないですね、あれは。

皆さん表題の“界壁”ってご存知ですか?
普通のアパートって1階と2階の間取りが同じことの方が一般的でしょう?
例えば、101号室と102号室の仕切りになる壁…、これが界壁です。
間取りが一緒だとすれば201号室と202号室も平面的には同じ位置となります。
実はこの壁、小屋裏(屋根の三角部分)まで到達していなければなりません。 ←これ大前提。

むか~し、ユニットバスの天井点検口から隣の部屋に忍び込んだ人がいました。
つまり、天井裏から侵入したのですが、本来物理的に不可能なんです。
だって、人が通るどころか“隙間”があってはいけないのですから…。
ボードが2枚貼ってないとか報道でいわれたり、隙間があったとか流れています。
昔はモルタルを既定の厚さ塗り上げていました。火災の延焼を防止するためです。
これが法改正で音にも配慮するように改定され、界壁の中身(壁体内)にも規定がプラスされたんです。

今回のように大手の施工の場合、役所が見過ごした云々言われていますが、型式認定を取っていたのかな?
つまり、かくかくしかじか、このような方法・仕様で規格化するから、言わば申請の簡略化を図っていた訳です。
中間検査導入前、土台部分から小屋裏迄、一貫して通してあるのは、ユニットバスの点検口があれば確認できます。
アパート、つまり集合住宅は「特殊建築物」ですから、一般住宅と違い、不特定多数の人が居住するものですから、普通検査は厳しい。
嘗て設計事務所にいた時、木造じゃなかったですが、検査時に点検口が無くて、何の根拠があったか押入の天井を破った検査員がいました。
チャンとしてあったので、ある意味大変でしたが…。(笑)
界壁だけじゃなく、ダクトなどの貫通があった場合もその周りは塞ぐことになってます。

大手、型式の様な標準モデルがある今回のような建物は、一般的なプランに決められた仕様が当て嵌まっていると考えられます。
ボードの枚数が足らないとか厚さが薄いとか、だいたい界壁を知らない職人がいる訳がない。
少なくとも現場では、減らす作業をしていたか、下請けだから何も言わずいたかです。

ただ個人的な見解ですが、こういった事案が起こる度、国に保証を求めるまではどうかと思います。
大家さんは確かに気の毒ですが、これが常だとすると国が破綻しますね。
アパートですから投資物件が多いと思いますし、せめてものですが、元が取れていたら御の字じゃないでしょうか?
欠陥住宅を掴まされた方はそれじゃあ済まないですから。
まぁ、悪いことに変わりはないですがね。
企業の責任は重いと思います。潰れちゃうかもしれませんが、仕方ないですね。

あ、一つ言っておきますが、引っ越さなくてもできる建物はあると思いますよ。
お互い大変ではありますが、コストのかかり具合からすれば、お願いするしかありませんよね。


ここで皆さんにちょっとご報告。
TDYリモデルコンテスト2018において、お陰様で部門1位を取りました。
明日からですが、宮古島で行われる表彰式に参加してきます。
不在となりますが、宜しくお願い致します。

ではまた!!
 

お問い合わせ
Contact

些細なことでもご不明な点などございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

株式会社五十嵐工務店

0120-78-2821

お問い合わせ